こんにちは。
先日はTSUTAYAで本を読んでおりました。こちらの本です。

「3か月」の使い方で人生は変わる Googleで学び、シェア№1クラウド会計ソフトfreeeを生み出した「3か月ルール」
- 作者: 佐々木大輔
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Googleを経てNo.1クラウド会計ソフト「freee」を生み出した成功者である著者の時間論ということで、名もない人の薄っぺらい時間術とは違うのかなという印象で手に取りました。具体論のみをかたるその辺のタイムマネジメント本とは一線を画している感じがします。
タイトルのとおり「3ヶ月」という期間に限定したことで、表層的な時短術よりも一歩踏み込んだ説明と実体験が記されています。時短本を読んでもそれっきりになってしまいがちな人には、別に実践しなくても知識としても読み物としても面白いこの本はオススメです。実際にこれをできれば(=3ヶ月必死に走り抜けられれば)人生を変えられるというのは間違えではないと思います。
さて、いくつかメモしたポイントがこちらです。
◇達成目標<行動目標
「テストで100点とる」というのが達成目標です。ただ何かをはじめるときはそれよりも「3日間で参考書を1冊終わらせる」といった行動レベルの目標を念じた方がすぐ動き出せるということが書いてありました。実際には達成目標も大事なので、行動するために、習慣化させるために、行動目標まで落とし込むことが大事ということです。
◇意思決定回数を減らす型
1日に意思決定できる回数って実は限られているらしいので、意思決定する回数を減らしましょうという話です。どうするかというと、ルールだとか規則だとかの型を準備するのがその一つの解となります。もちろん、ルールと規則は仕事していく上で邪魔になることも多いですが、ルールがないとどうするべきかを最初からみんなで話すわけで、それも非効率ですよね。意思決定を回避する仕組みを作っておくのは時短にもなり、質の高い意思決定をし続けることにも有用とのことです。
そしてルール化するときのコツは、明文化してその決定ルールをきっちり合意しておくのが大切。ちなみに余談ですが、この明文化→合意のプロセスを経てルールを作っていくのは、多国籍企業を率いる時も大事なお作法です。
◇続けるかやめるかの決断
現代は石の上にも3年の時代ではありません。でも、かといって始めたことをすぐにやめていいんでしょうか。継続力や粘り強さは全く不要なのでしょうか。私はそうは思いません。むしろ継続力(GRIT)が成功に必要だと思っています。
そういった時にこの本の「3ヶ月」という区切りでトライしてみるのは有効だと思いました。3ヶ月は死ぬ気でトライしてそれでだめなら他へ行くという意味です。本書でも述べられているとおり3ヶ月というのは、著者の体験とグーグルの経験から導き出された期間というだけなので、みなさんの直感で設定していい期間ですが、結構自分の実感とはあいます。みなさんはいかがですか?

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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4.時間を何のために節約するのか
この本も、世によくでている時間術も時間を効率的に使うための戦術です。時間を何のために効率化するのでしょうか。それは、効率化した時間を、非効率な「情熱」「偏愛」「好きなこと」に捧げるためです。そして、それこそが迫りくるシンギュラリティの時代にAIに出せない価値を出す方法にもつながっていきます。効率化できるようなことはいずれAIにとって代わられてしまうからです。
様々な時短の方法を駆使して時間を捻出して何をするかというと、好きなことに思い切り突っ込めばいいのです。
— 丸尾@グローバル企業人 (@maruo_cross) August 11, 2018
時間というのは生命なので、好きなことに生きれるのは幸せに直結するはずです。逆にいうと、不幸になるような時短術は本末転倒なので注意した方がいいです。
徹底的にいらない時間は効率化して、統計の外側の非効率さに時間を投資することで価値を作り出さなければいけない時代がすぐそこまできています。
気になった方はぜひ。
丸尾