今回はタイトルのとおりに「ヒングリッシュ」とも呼ばれているインド英語について書いてみたいと思います。
日本人はアメリカ英語ベースの英語学習を受けて育った人が多いので、英語=アメリカ英語と考えてしまいがちですが、英語の世界はアメリカ英語だけではありません。特にアメリカ英語と比較されるのはイギリス英語ですね。(個人的に思う主なアメリカ英語とイギリス英語の違いはこちらにまとめました。)
人気のTOEIC試験でもリスニング問題でも、アメリカ英語・イギリス英語・カナダ英語・オセアニア系英語を混ぜて作られているのは有名な話で、実際にイントネーションなどの違いがあるのがわかりますね。
ただイギリス英語・カナダ英語・オセアニア英語であれば聞いたことがある人や学習したことがある人はいると思いますが、今回のテーマは「インド英語」です。少なくとも大学生までで「インド英語」を学習したことがある人はほとんどいないでしょう。
その一方でインド人と英語で仕事する機会は急増しています。現在、海外と英語で仕事をしている人の中で、インド人と一度も仕事をしたことがない人というのは今やほとんどいないのではないでしょうか。
国としてのインドに行ったことがなくても、インド人出身の人たちは主要グローバル都市(ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・東京など)でたくさんビジネスを回しているからです。
そこで「インド英語」が非常に聞きとりづらいという問題が発生します。
自分もインド人と仕事をしていますが、イントネーションやアクセントが違いすぎますし、単語1つとっても発音が全然違いますよね。(もちろん、日本人なまりの英語もそう思われているでしょうが、それは一旦横においておきます。)
例として自分が苦手意識をもっている単語たちをツイートしてみたところ、賛同してくれたり、自分の苦手なツイートを教えてくれたり、といったことが起こりました。苦手意識を持っている人は多いらしいのでそこは安心です。
リスニングしにくい苦手な「インド英語」の単語たち
— 丸尾@グローバル企業 (@maruo_cross) 2019年5月8日
・What(ヴァト)
・Wednesday(ウェドゥネスドゥエ)
・car(カール)
・apple(エーパル)
・year(イヤル)
・person(パルソン)
What(ヴァト)がButに聞こえてしまって話を見失い、そのまま二度と会話に追いつけないパターンが多いです。
・version(フェルシオン)
— 丸尾@グローバル企業 (@maruo_cross) 2019年5月10日
・version(ワッション)
・understand(アンダルスタンド)
・Market (マルキ)
・(Army アルミ)
この辺りも追加されました。ここでは発音の違いにもですが聞き取れないのは、考え方や感性が異なるので相手の言おうとしていることが読み切れないなどの要因もありそうですよね。
個人的には未体験なもののPurpuleはプルプルらしいです。
ワイはpurple (プルプル)言われた時は固まったよ https://t.co/PvoKUXY78k
— D.E.S.A. (@DESANOYAMA) 2019年5月9日
しかしインド英語自体の重要性も上がっていくことを考えると、ビジネスやキャリアへの実用効果という意味では、欧米式の英語よりも、インド英語を聞き取れるようになった方がいいとさえ思う今日ですので、最後に個人的に頭に入れておくことで少しだけインド英語が聞き取りやすくなったポイントを3つご紹介したいと思います。
①子音が違う
子音に音が発生してどうしても濁音が多めになりますね。特に頭に入れた方がいいと思うのは[w]が半濁音になるところです。Whatが”ヴァト”になって、Butのように聞こえるのは個人的難しさベスト3です。
②強いR(母音が違う)
特にyearが(イヤル)になるなどの強い「R」です。実際に会議の中でこの違いが何回も聞くことになるとついていけなくなってしまいます。
③スピードが超絶早い
もはやインド英語の特徴というより、インド人の特徴なのかもしれませんが、とんでもなく早くて大量の英語でまくしたてます。①と②で油断してしまうと、あっさりと話題から置いていかれます。
ちなみにインド英語特化した知識を仕入れるのに「インド英語のツボ」を使って少し練習しました。上の3つのポイント以外にも他のTIPSなどは本書にありますので興味あれば読んでみてください。(インド英語リスニング問題(!)もついています)
もちろん、これらを頭に入れただけで全てが解決するなどということはなくて少し調子が良くなる程度です。しかしこういったことの積み重ねでマシなコミニケーションをして、マシな結果を出していきたいと思っています。
みなさんも、ぜひ使う機会の増えてきているインド英語のポイントを頭に入れて、それに特化した練習などにトライしてみてはいかがでしょうか。ビジネススキルたるインド英語のレベルをあげていきましょう。
丸尾